アジア人差別
最近ニュースでアジア人に対する差別、ヘイトクライムが話題になっている。
自分も前にアメリカに数か月滞在したことがあって、その滞在を終えた時に感じたことは、アメリカでアジア人と接している時にすごく安心感があった。それは中国人であったりインド人であったりベトナム人であったり。
アメリカにいた頃はあからさまな差別というのはなかったけど、その昔欧州のとある国に行った時に、小学校低学年か幼稚園年長くらいの子供たちからバカにされたような経験がある。「バカにされたような」、というのは、言葉で何を言ってるのかはっきりわからなかったが、その場の雰囲気でだいたいわかる。
それらの経験があって、海外移住先は欧米ではなく東南アジアのタイに決めた。
俺は差別が悪いとか、絶対にあってはならないとか思わない。だってそんなこと無理な話だから。いじめはよくないことだ、と言ってもいじめは絶対になくならない。そういうものだと割り切った上で、自分が被害者にも加害者にもならないように気を付けるしかない。で、人種差別の被害者にも加害者にもならないようにするには、アジア人である以上欧米やその他の白人がいる地域に住まないことである。
タイ現地採用の孤独
自分も独り身だったら3年かそこらで日本に帰っていたかもしれない。なにしろタイは日本人向けの仕事が少ない。いや、外国だから当たり前なんだけど、日本にいる時はタイってこんなに日本人向けの求人があるのかと思っていたけど、それはあくまで「海外にしては」ということにすぎないんだよな。
タイに5年もいてたまに求人をチェックしてる身としては、ほんとにこの5年間どの求人もほとんど変わり映えせず、毎回同じ会社が同じような内容の求人を出している。特に自分の場合はIT業ということもあるかもしれない。これが製造業だとまた違うとは思う。
人はやはり一日の大半を過ごす職場において、どれだけ自分と身分や境遇などが近い人間がまわりにいるか、ということに尽きると思う。以前の職場は20人ほどいた日本人はほぼ全て現地採用、そのためタイ人と結婚している人も多く、独身の人でも世界中をふらふらしてるような人が多かった。つまり自分と似たようなタイプだ。
ところが今の職場は現地採用は自分一人だけ。身分の違いどうこうよりも、まず同じ会社か否かという点で心理的な隔たりがある。現地採用は現地の会社に属していて、駐在員は日本の会社に属しているので、その関係は親会社子会社だっだとしても、そこに至るまでのバックグラウンドが全然違う。ひいては価値観の違いということにも繋がってくる。
とにかく、今の自分は会社員として毎日職場に出勤し働いているにも関わらず、全くの独りぼっちという状態で、発する言葉数は引きこもりの無職ニートとほとんど変わらないだろう。
仕事が暇すぎて苦痛
日本にいた時はブラック企業で働いていた。
定時は9時18時だったけど、早い時で19時、平均は20時くらい、繁忙期は22時から24時。並の仕事量でこれならまだいいのかもしれないけど、朝から帰り際まで目一杯やってこれだから、ほんとに毎日へとへとになってたよ。だけど仕事の充実感はあった。
タイに来て1社目は、ブラックとはかけ離れた仕事量や仕事のやり方で、適度に仕事があり忙しすぎることもなくちょうどよかった。
そして今2社目。毎日することがほんとに何もない。ひどい時は誰とも一言も口をきかずに一日が終わる。基本的に一人情シスに近いから、そもそも人と関わるチャンスが少ない。けれど、ボーナスはしっかりもらえるので辞めるわけにもいかないんだよな。
コロナ タイの状況
ようやくうちの会社もコロナの影響で自宅勤務になった。
と言ってもまずは今週3日間だけだけど。
たぶん若い頃、それこそ今よりもネットに夢中になってた頃ならたぶんめちゃくちゃ喜んだと思う。これで一日中ゲームしてニコニコ見てゴロゴロできる~って。
でも俺もおっさんになってもはやネットにも飽きたし、職場環境も全然悪くないので、家で働こうが会社で働こうが大して変わらないし、あ自宅勤務がそんなにうれしいこともない。むしろ奥さんも家にいたら厄介だ。(幸い今週は彼女は出勤だが)
ところでコロナに対する日本とタイの対応を見比べていると、タイは今回かなり早い段階で飲食店やタイの象徴と言ってもいいマッサージ店や、その他の娯楽施設(映画館など)を閉めたのに対して、日本はかなり対応が遅かった。
やはり日本という国は何をするにもトップの決断が遅く、よく言えば慎重だが悪く言えばスピード感に欠けるな―と感じた。
ただし自宅勤務はともかく、タイや欧米のようにほぼ全ての店を閉めてしまうことに関してはそれが正解なのかどうかは疑問ではある。欧米はともかく、日本やタイは死者が2桁もいっていないような状況で、経済を停めてしまうのはどうかと。
タイ人に日本語を教える
友達のタイ人が日系企業の面接を受け、仮採用されたらしいが、
正規雇用の条件として2ヶ月以内に日本語レベルを上げるという
課題を与えられたらしい。
そこで毎日15分、LINEで日本語で会話をしてくれと頼まれたので引き受けた。
たった2ヶ月ではたいして日本語レベルあがらんだろと思ったけど、
それでも毎日日本語で会話していれば、少しは違うのかもしれない。
このタイ人の友達、初めて会った時は、しゃべるのはあまりうまくないけど、
リスニングはよくできてるなーと思った。
でも今日会話していてわかったけど、こちらの話している内容を理解していなくても
「はい」とか「あー」とかわかったような返事をしているだけだった。
わかったような返事の後で「今のほんとにわかったの?」と聞くと
「わからないです」という答えが返ってくる。
で、問題はここからで、彼女のリスニング力を上げるためには、毎回毎回わかったか
どうか確認して、細かく単語を一つずつ教えていくのがいいのか(今はこの方式でやってる)、それとも、ある程度の流れがつかめればよしとして、単語一つずつを細かく確認する作業はしないのがいいのか。
ただ、最近は彼女の他にもう一人、よく通話する相手がいるのだけれど、
その子は学校で日本語を教えているだけあって、日本語レベルが高い。
その子と通話していると、俺としゃべっていてわからない単語は通話しながら、
即自分で調べている。あるいは「○○ってなに?」とすぐに聞いてくる。
たぶんその辺の違いが、今の二人の日本語レベルの差にもなっているのかもしれない。